2013年04月23日
庭そして、最期
松の木の剪定をしました。途中です。我が家には亡き父の好きだった松の木が二本有って、三本有ったのだけど、一本は松喰虫にやられて今有るのは二本だけ。私は若かりし日、この松の木がどうも好きではありませんでした。妙に芝居じみた姿を嫌悪したものでした。今では好き嫌いでなく、ずっと生きてきて、我が家にずっと有ったということだけで、愛おしいものだと思っています。父が亡くなってからこの二本の松の手入れを自己流で刈り込んだり芽を摘んだりしています。ボントロさんに手入れの仕方の指南をお願い申し上げたのですが、素気無く、謙遜して断られてしまいました。その時の言葉は「植物はどうにでもなるけど、描いたものとは違うものになるね」でした。ボントロさんの庭は今後どうなるんでしょう。ここ何年か手入れをして来た松でしたが、芽の伸びた松の手入れの仕方が私は間違っていました。でも松は少しづつ間違いを絵にしてくれています。素直ですね。もう一本の松は訂正しながら手入れをしようと思います。気の長ーい話です。上の写真が未手入れ、下が手入れ後なのだ。まだ槇の木とか、月桂樹、唐楓、銀木犀、梅の枝が春の日の恵みをいっぱいに浴びて伸び放題なので、ばっさり刈り込む予定をしています。5月の連休は毎年これをやっています。
ここ何日かで、NHKで最期の看取りを放送していました。妻と見入ってしまいました。正に母が同じ境遇なのです。4月いっぱいで病院を退院しなければならず、自宅で皮下点滴で体内に栄養と水分を補給するしか方法がない体になりました。意識は朦朧としていますが、時には受け答えも微かにします。もちろん起き上ることなど不可能です。そんな状態の母を家で看護する方向に決めました。あと何日生きてくれるのか未来が見えません。そして自分、いや家族の行く末を大いに心配するのです。この松の木もまた。
Posted by 新茶 at
09:45
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