2013年05月05日

樅の木は残った



図書館の「樅ノ木は・・・」を終えた。何のことは無い表紙。読み終えた後に何も語れなくなり、ジーンと途方に暮れた頭の中を描いた表紙でした。 若かりし日に読んだ幾つもの疑問は未だに解けませんが、良しとします。それが山本周五郎の原田甲斐に対しての読みを素直に受け入れる事だと思うからです。伊達騒動の藩賊という汚名を「いや、違う!」と周五郎が若くして読み取ったことが、驚愕であり、歴史に現れない幾多の人々の内情をここまで描いた物語はまた驚愕です。再読にも値する小説なのだと今更ながら振り返った次第です。さて次は?  


Posted by 新茶 at 11:43Comments(0)