2014年01月23日

葉室麟と手塚貴晴





昨日電車の中で読み終わった本「いのちなりけり」葉室麟:著 文春文庫です。すばらしく良く出来た時代小説です。綿密に組み立てられていて、時代の背景もこの前読んだ「大江戸釣客伝」と同じ時代だったので興味深く、頷きながら読めました。これは和歌を媒体とした恋愛小説で、「・・・・いのちなりけり」が出てきて西行の小夜の中山の歌も出てきます。雅と武士(古今和歌集と柳生武芸帳)のせめぎあいを描いていたのかもしれない。兎に角、私のこの文より巻末の解説が秀逸なので参考にしてください。

静岡県建築文化研究会主催の手塚貴晴の講演を聞いてきました。確固たる自分の感性への自信というか、時代や風潮を自分の視点を信じて建築に挑んでいる姿勢は、やはり建築家そのものです。「屋根の家」「ふじようちえん」は文句なく人間主体の楽しい正しい建築です。

写真が90度回転してもとに戻りません。観にくいね  


Posted by 新茶 at 10:15Comments(0)