2014年11月04日

いざ!鎌倉

年一回の伝技塾の研修は鎌倉でした。鎌倉はバロックの萌芽だらけです。和様禅宗様が混在しながらもこの異形の美学を完成させて観る者に感嘆の念を抱かせます。これもあり?と云わせながらも確かに自分の日本人としての共感部分もある。という不思議な感覚を提示しています。

「円覚寺」



二重門の総門なんだけど、足元に壁は無い。いままでの地震に耐えて来たんですねスゴイ!。山付の編額があるから総門なんです。寺付の編額があれば三門。裳階(もこし)の屋根は直垂木、主屋は扇垂木で禅宗そのもの。

「浄智寺」


今回の鎌倉シリーズは門がテーマ?みたいです。浄智寺の三門ですが、建て替えられていて拍子抜けの感はありましたが、石段との取り合いやスケール感は綺麗です。ちょっとガリバー。

「建長寺」


建長寺に着いて総門です。真面目にディスカスシオンの浜氏(先生)と三津原氏です。こういうのをすり抜ける私目に御座りまする。



三門、これまた壁の無い下層。上層の唐門は扁額の為に造ったそうです。禅宗の詰組



仏殿の裏扉を開けてくれたので、早速シャッター。この仏殿は増上寺のお江の霊廟からの転用なんだって。だから当時はキンキラキンだった筈です。が今の時間を経た風化の景色も味があり、「ゆく河のながれ・・・」であります。漆塗りの下地が丸見えなのだ。



法堂(はっとう)です。たしかに見るべきものがある大きさです。圧倒されます。禅宗のある姿を形容していて、寄らば大樹の陰、であります。



唐門。なんだこれは!光っているバロックが恥ずかしい。力強く恥ずかしげもないのがバロック。建築という景色はある一面下を向いて笑えるのだ。



通りすがりのお姉様に撮ってもらった。不可思議な6名。



鎌倉プリンス 清家清の設計です。村野のプリンスってどんな?斜めに登るエレベータでフロントに着きました。清々しい朝焼け(年寄りになったから早起きなのだ)にトンビが舞っていて、西を向けば朝焼けの富士が見えました。北斎の絵みたいでした。全溶接の構造はすごいですねー!朝はトーストとヨーグルトと卵とソーセージとなんだっけか?忘れた。意味もなく、食べてしまうのに気付いてフォークを置きました。貧乏性の構図

「高徳院」


大仏の北後にある観月堂。韓国からの移築だそうで、らしさが際立っています。比較文化の研究には大いに役立ちます。

「光明寺」


総門。禅宗様ですが、浄土宗の寺です。総門にしては質素な振りでもデカい。



知恩院の縮小版でもデカい。詰組



和漢折衷だから、笹繰の和様の斗供。様式云々よりこれを造った人たちがスゴイし、兎に角美しいジャン。



本殿の向拝の見上げなんだけど、良く組み立てることが出来るね。間違えソー。

あと行ったのは、長谷寺、鶴岡八幡宮、覚園寺、本覚寺です。入りきらないというより、疲れた。が正しい。サブレを買いました。今日は4日だけど昨日まで足の疲れが残っていました。その間プールに行き、お茶の稽古もしたし、狂言の講座にも出かけたので、文化した感じです。以上














  


Posted by 新茶 at 08:56Comments(2)