2014年11月16日

「蜩の記」映画




TARAちゃんが「蜩の記」の映画がよかったよと言ってたので、観てきてしまいました。久々に上手く撮れていました。葉室麟の本その物が映画向きなのでしょうが、本との違いを感じさせない映画でしたし、配役も違和感がありませんでした。二度読み返した感じです。こんな律儀な武士が居ようと、居まいとこの姿勢は人間として大事なことです。

それで、PICSの低反発の話に入るわけです。映画館に入っても観客は4,5名でした。少ないのでガサゴソと音を点てられないのでジットしていましたが、感極まって涙も出るし鼻水も出てきます。一番先にこのおとを発したのが私で、迷惑というよりか、人間性の大っぴらな表現をこの静けさの中で発してしまう恥ずかしさも有りました「もういいや」でそのまま鼻をかんだのでした。ポテトチップスのポリポリは有りませんでした。



「町医 北村宗哲」佐藤雅美:著 角川文庫 さとうまさよしって読むんです。
とても面白くてもっと読みたくなりました。一度崩れたことのある、いや一度ではないらしい、町医者の市井のゴタゴタに係わる係わり方の物語ですが、崩れた時のことが役に立ちます。赤ひげ診療譚と似ているけど似ていない。短編その一つ一つが完結しているようでしていない。何処かに引きずりがあり、どこかで再発するのだ。佐藤雅美だから時代考証は素晴らしく完璧で、突っ込めない。いまテレビでやってる「ぼんくら」も時代考証がいい。江戸時代ってもっと匂っていたんだよね。私の幼少期の頃の様にです。


  


Posted by 新茶 at 10:39Comments(0)