2015年02月22日
荻原 浩のつづき
「なかよし小鳩組」荻原 浩:著 集英社文庫が終わる。やくざの組の宣伝媒体を創らなければならなくなったユニバーサル社です。想像通りのドタバタが冷や汗と笑いが交互に繰り返されて訳の解らないまま、深みに嵌ってしまう杉山君です。この杉山君のシリーズは結局娘の早苗との物語なのではないかと思いました。ジワーと鼻の奥が暑くなってしまうのは早苗とのやり取りなんです。親子の情ですね。オロロ畑やさくら通りも素敵な面白さでせまってきますが、小鳩組はそれ以上です。でもね、作中に「幸せはくらべるものじゃないわ」「不幸は比べることから始まるのよ」って言葉がある。物語も同じです。
息子がまた出掛けてしまいました。帰りは4月でしょう。回り道をしていますが、見守るだけです。
中学の時の恩師が言っていた「宵の明星、明けの明星」の金星です。このコラムにこの星がいつ出てくるのかと待っていました。小さな頃から、一番星という抒情性やノスタルジーに夕焼けも絡めて惹かれてしまうのも、私だけではないでしょう。美しい記事です。
Posted by 新茶 at
10:58
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