2017年10月23日
菊池 寛2
「恩讐の彼方に」菊池 寛:著 岩波文庫
なんだけど、新潮文庫に入ってなかった「形」「名君」「解体新書」「俊寛」「「頸縊り上人」が読みたくなって買ってきました。面白いのは、巻末の「注いるまいと思うが」なのである。菊池寛をよく表していて頷くばかりか、いや、そうでもないぞと思ったりもする。シェイクスピアがイギリス人をあらわしているのと同じで、日本人の人々のなんたるかをよく表していて、うまくないどころかとてもうまく掴んでいるのである。そして心打たれるのであり、ジーンと涙するのである。でもこんな日本人も少なくなって権威だけ着た昭和の爺さんが増えてきた。残念である。
Posted by 新茶 at
14:40
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