2012年11月17日

ザハと教典



国立競技上のコンペで最優秀賞がザハ・ハディッドに決まったんだって。新聞の写真では何が何だか判らないけど、ヌメーとしたエイのようです。以前の鋭角的な建築から曲線をも加味してきたようです。しかし以前からの川の流れの様な造形は相変わらずです。この流れの造形は巨大な都市全体をイメージしないと成立しません。個体では流れないもんな。芸術新潮のフィリップ・ジョンソン特集に現代の巨匠達(ザハ・ハディットを含めた)とフィリップ・ジョンソンが並んで映っていたのを思い出しました。コールハースもね。勿論、磯崎もです。巨大派達です。競技場の予算は1300億円だそうです。改修費って記されていた。どんなものが出来上がるんでしょうね。何処へ流れたいのかな。流れていたいのかな。大陸は移動し続けてるのだ。



「悪の教典」貴志祐介
テレビでやっているらしい。今途中で、240pなのだ。幼少の頃からの忌まわしい事件を回想しているトコラヘンです。何かに優れているけど何かが落ちている人間。極度にね。近頃はこんなのが多くなったと思っていたが、昔から居たのかもしれないし、古代から現代まで社会は目まぐるしく変わってきたから、普通と云われている人間なんぞ居た例がない筈だ。普通の仮面を被った変態だらけだったかもね。本人は普通を装っていると思い込んでいるけど、廻りは全てお見通しってなことだ。でも放っておいた。他人だから。まだ途中だから、このようなこと云えてるけど、ガラっと変わる可能性が大いにある。学校ものは閉鎖社会だから、時代ものと似たところがあると思っていたら、今の世界全てがいろんな形で枠が嵌められている事に気付いた。その枠に安住することは中々出来ないけど、枠を受け入れる事も時には必要なんだね。そうしないと生きられないもんな。60過ぎてようやく気付く愚か者。読み終わったら反省文を書きます。期待はするな。  


Posted by 新茶 at 09:52Comments(2)