2013年09月08日

又、京都なのだ

マタマタ京都どすえ。今回は河井寛次郎記念館と奈良屋杉本家の二件。京都の民家、町屋を見学した事になりますが、河井寛次郎記念館は民芸のの一端に直に触れる見学でした。奈良屋杉本家は10年前の「考える人」新潮社2003年秋号の異文化都市、京都でこの杉本家の主人でフランス文学者の杉本秀太郎氏が京都の洛中の神、道、祭りを散歩で紹介していたのを思い出したので、行こうと決意しました。

河井寛次郎記念館(順序が適当で、ゴメン)




階段を上り終わるころに一瞬見える床面の反射



障子と明かりと陰翳。思索の闇



解説には茶室とあるが、窯の火の具合をみれる部屋でもある。この家には至る所に書斎になる場所が在る。



茶室近くの通路の上部にある天窓と滑車、象徴的に見えた。



2階の本格的?書斎なんだけど。瑠璃色のグラスの花器が映えていた。
暗い闇から吹き上がる命が縄文の心を呼び起こす、なんてね。寛次郎の造形に、一瞬思ってしまいました。

杉本家は撮影禁止なので絵葉書しか有りませんが、向かいの杉本さんの茶店に寄って中庭に面した座敷で町屋の風情を写しました。



町屋は数寄屋の様式がきっちり出来ているので、どんなアングルでも美しく映えます。削ぎ落とした美学で客をもてなします。解かる人はわかる。織部灯篭と笹



杉本家の通りからの外観。内部はとんでもない空間が詰まって、広がっているのだ。



前掲の「考える人」で杉本氏は神様のことを書いておられたのだが、この家が代々浄土真宗の家なので家の中には神様なるものが存在していない。しかしながら外部との接触では大らかにそれをなされていて。とても楽しく洛中を紹介されている。そして家の中に唯一猿(申の像)が有り、撫でるとご利益があるらしい。ともかく貴重な有意義な、そして京の町屋に対する情熱を歌子様から聞かせていただきました。
 尚、写真集「京の町屋」淡交社に詳細且つ大きな写真が載っていますので図書館等で見て下さい。

ボントロさんから「まだ、角屋に行って無いの?」って空の上から言われてます。そのうちに行きますえー。











  


Posted by 新茶 at 14:35Comments(5)