2013年09月20日
桜庭一樹
「伏」桜庭一樹:著 文春文庫 を読んだ。里見八犬伝が如何なるものかを理解していない私にとっては、裏と言われても裏に思えず、比較対象も無い真っ新の娯楽でした。犬と人間との中間の生きものと人間との交情、要するに互いの種から見た相手をどのように観て、敵と見るか味方と見るか、将又、神のような存在と見るか?自分と違う他者を常に戦う相手としてみるか?即ち地球のテーマでも在るわけだ。ファンタジーが大方唱える他者とのつながり方がここでも謳われていると思いました。自分の常識は他人の非常識、普通なんてどこにもない。でも稚拙で小心者だから規範が拠り所で、右へ倣えの人生が最高のしあわせだと教えられたままに生きてゆく。ひとそれぞれ・・・ですね。
Posted by 新茶 at
14:11
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