2013年10月03日

縮尻3



「首を斬られにきたの御番所」 佐藤雅美:著
縮尻鏡三郎シリーズを読んでいたけどこれが2冊めらしい。どっちでもいい。深くシリアスな余韻で終わる縮尻なのかと思っていたら、本当はユーモアたっぷりな事を言いたかったのかもしれない。どうしようもなく雁字搦めな江戸時代の社会を生き抜くためには笑いとペーソスが必要不可欠だったのかもしれない。3冊目にして漸くそれが読めてきた。遅かった。鏡三郎は人情味溢れる人なのだ。娘婿の三九郎の朴訥さが劇中の救いです。表紙もスグレモンです。



静岡新聞の記事と昨晩の遷宮の番組Eテレから
昨晩、厳かな儀式を黙って観ていた。真っ暗な中での砂利を踏む音もいいけど、通路上の上屋の軽快さ(丸柱)がいいなと思った。控え柱もね。神官の木靴もなかなかのもんです。儀式には儀式を執り行う人達の美学が調和すると一つの何かが生まれる、見えてくる。危ういのも時にはあるけどね。

  


Posted by 新茶 at 08:46Comments(1)