2014年06月02日
磐田の府八幡神社
静岡県教育委員会の主催で磐田市にある府八幡神社の楼門現場見学会に参加してきました。久保山さんの解説付でした。最初に楼門脇の土塀が気になったので撮りました。下半分は上半分の2倍の厚みがあります。とはいえ、この風情は時間の厚みと、諸行無常を醸し出していました。
高欄の架木の端に反りが有ります。
和様で、三手先斗供だから支輪と尾垂木があり、台輪が無くて、頭貫と大斗がある。因みに400年前だそうで、県の文化財に指定されています。
飛えん垂木が反りの有る屋根の端部に行くのに従って、断面が菱形になります。これを数学的に処理できるのがすごいですね。
野垂木などが外されているので、地垂木、木負、飛えん垂木、茅負がみえるが、ハネ木、化粧隅木の複雑さは筆舌に尽くし難い。茅負の穴は飛えん垂木を止める為の座堀です。
杮葺き屋根の軒付部分の断面です。張子の虎の屋根であるが、それでも、これでもかと云わせる程に込み入っている。
各部分の名称を覚えるだけで精一杯の私ですが、その架構の意味まで知るのは実際の現場を踏まないと習得することは叶いません。名前を知ることで興味は随分と深く成る筈です。先人たちは偉大です。
Posted by 新茶 at
13:07
│Comments(0)