2014年06月26日
藤沢周平短編集2
「闇の穴」「夜消える」藤沢周平:著 新潮文庫、文春文庫の2冊
前日と同じく、2冊とも下級武士や市井に暮らす庶民の切なくも悲しい物語を綴ったもの。表紙は2冊とも版元は違えど、蓬田やすひろ氏で中身の情景を的確に映し出している。この律儀な線を使いながらも裏長屋の悲しくても心に灯る小さな明かりも描いている。いい表紙です。裏長屋の庶民の暮らしと言えば山本周五郎の「季節のない街」ですが、時代こそ違え、共通するのは逞しく生き続ける人達の日々を描いている事です。理不尽な境遇を物ともせず、いや、大いに憤りながらもそれらを超えて暮らしていく様は、仏の様でもあり神様の様でも有ります。あからさまな感情や、動物本来の持つ匂いや空気、世の中から消えてきた、排除されてきた汚物を知らない、いや見ることを忘れてしまった現代は脆弱すぎて今後が心配です。作者二人の違いなど論じれることなど叶わぬことですから只読むだけでいいんです。そのうちになんとなく書けるかもしれませんが、んー、やっぱり書けないだろうね。
ヤジ問題はどうなったんだろうね。終結?いっそ公的な会議ではヤジ禁止で議員資格剥奪にすればいいのだ。
サッカーは負けて悔しいけど、力の差は歴然としていたので、やっぱりねという感じ。面白いスポーツなのにつまらなくしてしまったWCでした。でもまだ見るよ。
Posted by 新茶 at
09:52
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