2015年05月12日
コールドゲーム
「コールドゲーム」荻原 浩:著 新潮文庫。読むかどうかを迷っていた本。イジメへの復讐と書評やらで読んでいたし、その批評、コメントも芳しいのが少なかったからだ。でも聞くと読むとでは大違いなのだ。多かったのはイジメの側を肯定しているかの様なストーリーだと批評しているが、そんなことが有るわけない。いや、逆にこんな状況をも作り得る問題を提起していると私は思った。それはそれとして、私は面白く読ませてもらった感じである。高校生の年齢の頃の心理状態と、行動にとても同調できるのだ。見て見ぬふり、声を出せない、一人では立ち向かえないから、自分を消しているつもり。無関心を装う。現代を生き抜く最善の方法かもしれないけど、何処かで見られている。その卑怯さをね。たぶん皆同じ。最終的には自分一人でコールドゲームを諦めずに戦うことも大変大事なことです。若い時にはね。
Posted by 新茶 at
07:14
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