2017年04月07日
秋の花
「秋の花」北村 薫:著 創元推理文庫
秋海棠の花を指す。棠の字は生まれて初めて見た。そんでこの花は断腸花ともいう。逢えない断腸の思いの涙が花になったということです。亡くなった女高生の庭に咲いていたんです。幼馴染の仲の良かった二人の片割れが死んでしまうのです。途方に暮れるもう一人。で、主人公が謎を解こうと紫円さんと動き始めます。私にとっては珍しく死体登場。まあこんなふうに書くとその辺のミステリーと勘違いされるのだが、その違いは、読めばわかる。極めて文学をしています。だからといってヒケラカシテいるのではなく、そのへんもうまい。もう一つ、「耳食」って単語がでてきました。⦅漢語使いの龍麿⦆叔父さんの言葉です。こんな単語もあるんですね。私への戒めです。六の宮を読もうか迷ったけど、た。高洲の交流センターに在りましたので、借りてきました。芥川をさらーと読んだだけではダメなのかな?
Posted by 新茶 at
09:25
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