2017年04月11日
芥川龍之介、菊池寛
「六の宮の姫君」北村 薫:著 創元クライム・クラブ
主人公の学生が卒業論文で芥川を取り上げることから始まる芥川という作家の人間性を知ることがこの本の面白み。と言ってしまえばそれで終わりなんだけど、その過程がものすごく回りくどいながらも面白くて文学的で唸ってしまいます。もうお決まりで菊池寛が芥川に併走するんですがまるで二人三脚のようです。六の宮は読んだことが無かったのですが、探しました。新潮文庫で読もうと思います。菊池寛は何の気なしに読んだので再読しないとこの芥川との比較も出来ません。文壇ってところも異様なところですね。国文の人達ってこんなところに居るんでね。畏れ入谷の鬼子母神です。もどって、主題はおぞましい地獄の絵図のキャッチボールでした。読めるかなー。北村薫って人もすごいもんだ。
Posted by 新茶 at
15:37
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