2017年06月06日
街の灯
「街の灯」北村 薫:著 文春文庫
何てうまいんだ、と云わせる。この前読んだ「水の・・・」は全然わかりませんでしたが(要するに感受性なるものが欠けている拙者故)これは納得ものです。昭和初期のデカタンスを序列正しくも且つ否定しながらもロマンの色を漂わせながら名残惜しく組み立てています。爵位など知らなくていいと思いますが、知れば知ったで面白いものです。皆おなじ人間なのにねー。表紙の画の透視図法のゆがみがに北村薫のヒューマニズムが表現されているのかもしれません。
Posted by 新茶 at
13:33
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