2017年06月10日
また今野敏
「禁断」横浜みなとみらい署暴対係 今野敏:著
とうとうこちらまで触手が伸びてきました。麻薬とやくざです。このダークな世界は敬遠していたのです。今野敏に触れると際限なく滑っていくのではないかと不安だったので、ブレーキを掛けていました。でも読むと面白いことこの上なしです。監察官も出てくるけど、暴対係に行きすぎはつきものなのですが、その監察官とのやり取りが今野敏特有の語りで面白くなります。人間関係が全てです。次の「逆風・・・」まで読もうと思っている。
みなとみらいは時間や過去の軌跡を持たない人工の造られた街。その造られた街と侠客という古い人間が生きていた世界との鬩ぎ合いを警察という組織を通して今野の云わんとしているヒューマニズムを語っているのです。人間は地球をいじくっている。人間同士もね。67回目の夏になる。昨日プールで久々に泳いできた。700m辺りがガマン。ゆるく泳ごう。副鼻腔の水がきれいに出てしまえば、ズット昔の自分に戻れる気がする。私も過去に惹かれている。
Posted by 新茶 at
08:46
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