2014年09月12日
葉室麟
「風渡る」葉室 麟:著 講談社文庫 を読んだ。実は7月の竹生島に出掛けた頃にも読み進んでいました。黒田官兵衛なのでタイムリー過ぎてコッパズカシくて黙っていました。それにキリシタン武士なので遠かったのです。しかし、この時代の風を葉室風に読めば不思議でもなく当たり前のグローバルでもあったかもしれないのです。いまの時代に生きているからこそ、私みたいな、こんな屁理屈がまかり通るんですね。武士として彼方此方の大名に仕えることは、相当のズル賢さを持って居ないと出来ないことです。そのうえキリシタンだもんね。ズル賢い裏がキリシタンだったのでしょう。官兵衛と明智光秀の扱いは非常に良く出来ていると思いました。徐々に何かあるなと読んでいて気配を感じていました。官兵衛の失策です。
ザビエルからバリニャーノまでの宣教師達の行動とは一体何だったんだろう。鉄砲の伝来だけ?何か落としていったもの。遠藤周作の「沈黙」はこれまた「日本のキリシタンとは」に思いを巡らすのには最適です。キチジロー!
Posted by 新茶 at
08:15
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