2015年09月09日

ものや思うと・・・



「陰陽師 付喪神ノ巻」夢枕 獏:著 文春文庫 を今朝読了。いやー実に面白いのである。187ページ以降はこれまた時を忘れる程非常に深く入ってしまうのだ。腕の疲れに伴い、左右に寝返りを打ち、枕元の明かりを調節しながらも怠惰な時間を貪ってしまうワタクシでした。しかしながら、行くつくところは歌合なのだが、これはなんとなく気配で読み取れるからワクワクするんですね。「しのぶれど・・・」「恋すてふ・・・」の競い合いでした。それにしても平安の貴族たちは日がな一日何をしていたのでしょうかね、歌だけ?この怠惰さに恐れ入りました。何処かに憧れもあるのです。トワイエ、欧州の名家にくらべれば比でもないね。魑魅魍魎の跋扈する世界は、これまでにも生臭く描かれていたけれどこの次の巻では、京の都を飛び回るらしい。中沢新一の解説もなんじゃこじゃらと述べているけど、読んでみると中々納得できるものである。多様性ウンヌンについてゆけなくなったら単純に見る目も必要だってことだよね。そう人間は動物の一種です。
  


Posted by 新茶 at 08:54Comments(0)