2015年11月18日

北村宗哲



「やる気のない刺客」佐藤雅美:著 角川書店でした。表紙の装丁が良いですね、白地のイラストが素晴らしい。話しは落ちこぼれの医者(やくざくずれ)が市井の細かな禍に係わり合いながら、江戸の裏の人間達にも眼を光らせて事件に挑んでゆく。連作で短編の事件が長編の事件へと連なっていく。ここまで江戸を解説するか?っていう程事細かに説明してくれるのが佐藤雅美の親切です。慣れればきもちのいいものです。江戸の制度や常識が今とはとんでもなく違う事を認識しないと、事件の深みを読み取れなくなってしまいます。衛生の観念もスゴイ違うもんなー。

  


Posted by 新茶 at 14:35Comments(0)