2018年08月07日
本城雅人
「ミッドナイト・ジャーナル」本城雅人:著 講談社文庫
古いタイプの人間が出てきます。此の辺は少しも変わらぬ文学ってところの、根底?くつがえすことの出来ないヒューマニズムなのかもしれません。だからといってこのままの人間だらけでは甲子園とも変わらぬ「がんばれ」では狭すぎるってな感じです。まあいろいろ読めば出てくるかもね。いろんなところに手を出しましょう。新聞の書評に、浅田次郎さんの中国のことが載っていました。なぜか避けて通るタブーの中国のことを書いたらしいので、読んでみようと思います。
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14:51
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2018年07月31日
内藤 了
「鬼の蔵」内藤了:著 講談社タイガ
初めて読んだ。デザイナー春菜の民俗学への奮闘ぶりが書かれて面白い。呪術の世界も歴史をたどればそれなりの理屈が創られていて楽しいものです。そうです、遊べば面白いのです。闇もそのうち消えて人の過去など無かったかのように打ち捨てられる時代が目の前に提示されています。何かに手を合わせる祈りの姿は消えてほしくないものです。自分の老い先が短くなってこんなことを言うようになったんだと、自省します。あと2冊読んでみようと思います。
今朝の静岡新聞の「指標」は内田 樹でした。ことなかれの今、政治がデインジャーなのだ。
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10:20
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2018年07月20日
鳩の撃退法
「鳩の撃退法 上下」佐藤正午:著 小学館文庫
糸井が絶賛していたので、ミーハーで読んでみた。でも、糸井のかっこいいっていうのは見えたけれど、僕にはもう少し脈訳やら、時間の行き来が少ない方が読める。というより、何を呼んだか自分に説明できないのが、モドカシイのである。とても長い時間をかけて読んだきがする。もう頭が硬化しているのかもしれません。こういうときには時代劇にもどります。
暑い話ですが、昔に比べて何度か暑いのだ、これもみんな人間の浪費のせいだと思う。と言いながらエアコンを付けている。ここで不思議なのは、テレビの男女ペアのアナウンサーを見ていたら、男性はネクタイと上着で、女性は短い半そでの涼しそうなワンピースである。このスタジオはどんな空調なのか気になった次第である。クールビズとか省エネとか騒ぐ前に大衆を先導するTV局が手本を示しなさいってことだ。TV局は金持ちだから使い放題をみせたいのかな。なんか逆に失礼だよな、
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11:58
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2018年07月05日
久々の今野敏
「マインド」今野敏:著 中公文庫
本当に久々で、佐藤正午の途中に入れてしまいました。何の気なしに読み始めたら、止まらなくなってしまったので、まあいいか、で、終わりまで寝ずに読みました。異常です。しかしながらそこまでして読むほどではないかもしれません。なんてたってマインドコントロールやら催眠術、心理学とやらで私が忌み嫌うというか、卑下している分野なのだから当たり前です。でも読んでしまうのだ。実は惹かれている。今野がこの分野をどのように捉えているかが知りたいからです。ゆえに美人の心理学的捜査員を登場させるし、それによって煙に巻いてきょりをおいています、だからはっきりしない。クラウドも出てくるけど、頭の中は昭和の刑事さんです。
サッカーが終わって残念です。まあいつかは終わるんだけど、淋しいものです。スポーツが力とスピードであることを正しく示してくれるスポーツです。楽しかった。
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18:22
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2018年05月27日
ジョン・アーヴィングなのだ
「サイダーハウス・ルール」ジョン・アーヴィング著 真野明裕:訳 文春文庫
この前に「ホテル・ニューハンプシャー」を読みました。とてもギスギスしながらも未熟なアメリカを描き、われわれ日本人のアメリカ観をヤスリで擦るように見せていたので、抒情に浸っている長閑な安穏な68歳にはきつかったのです。しかしながら、今年に入って4月からです、自治会のお役目に日々謀殺されるようになって、人間とはなんて非情な生物なんだろうと思いました。もっと強くならなければとも思いました。ゆえにアーヴィングにもう一度挑戦しようと決心しました。これはアメリカのある一面ですが、人間のある一面でもあります。グサグサと切り込んできます。軟弱な昭和の二十年代の頭でっかちにはこの実存てき民主主義の確立というと大げさですが、確かに彼らは実際的自己の獲得を行動で積み重ねてきました。この強さがアメリカなんだと読みました。スゴイ本でした。
アメフトが話題ですが、一言。あのゲームでの審判の役割は何だったのだろうか。疑問です。
今日はおじさんの葬式なのだ。
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07:49
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2018年03月19日
贖罪
「贖罪」湊かなえ:著 双葉文庫
その・・・普段、日常にあるちょっとした苦い気持ちとか、くやしいとか、気に掛けなければどうってことないけれど忘れられなくて、夜中に起きてしまう事柄。誰にも無いようで、皆も抱えている事。そんなのが積もり積もって事件になる。自分の日常も同じだ。やり過ごせればいいのになー。でもそれでは情けないから、真摯に向き合おうと思う。いろいろ考えさせられる小説でした。アーヴィングの日常とはまったく違う。自分の行動(言動)による他者の変化がアーヴィングだけど、湊は揺れる自己の行動(言動)が先に語られる。「サイダーハウス・・・」も端的にそんな風です。まだはじめだから解んないけどね。こういう本って知人達読んでるみたいだけど、感心します。アーヴィングはもう無理ですね。現代のアメリカは難しいです。
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10:30
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2018年03月15日
アーヴィング
つらいことが重なってしまいましたが、負けジと居直っています。ジットこの一年はガマンです。

「ホテル・ニューハンプシャー」ジョン・アーヴィンギ著 新潮文庫
戦後から今からちょっと前のアメリカです。皆がイメージするアメリカそのものであり「アメリカとは一体なんなのだ」の問いに答えられる世界です。ある一家の壮絶な歴史を描きながらも、アメリカを描き切っています。とても軟弱な私ではあのアメリカという生き方は出来ません。強いですねー。アメリカの中にも軟弱な弱さで戦うような私に似た人もいると思うんだけどなー。
いつか「サイダーハウス」も読みます。
「ホテル・ニューハンプシャー」ジョン・アーヴィンギ著 新潮文庫
戦後から今からちょっと前のアメリカです。皆がイメージするアメリカそのものであり「アメリカとは一体なんなのだ」の問いに答えられる世界です。ある一家の壮絶な歴史を描きながらも、アメリカを描き切っています。とても軟弱な私ではあのアメリカという生き方は出来ません。強いですねー。アメリカの中にも軟弱な弱さで戦うような私に似た人もいると思うんだけどなー。
いつか「サイダーハウス」も読みます。
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14:37
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2018年03月05日
筑波、東京
大学の同窓会で筑波に行ってきました。井口の町内会でも言った筑波の温泉でした。前回見なかった神社も見てきました。というより、44年ぶりの顔合わせで、感激でした。月日はなにもかも美しく磨いてくれます。
バスで渋谷に着いて

渋谷のホームはなにも変わってはいません。見えないところで大きく変わっているのだ。

これが本殿だけど、下の仁王門がスゴイのだ。

本繁割の並行垂木も緻密で、詰組もいいです。隣の寺は全面改築でした。でも夕日の露天風呂は圧巻の関東平野が見渡せました。スカイツリーもチョコット見えるんだよねー。茨城ってとこは果てしないカントリーでした。

築地の場外での食事でしたが、お祭り騒ぎであしの踏み場も無いようなところでは落ち着かないので、コンビニで買ったおにぎりをもって勝鬨橋の袂の公園で、ホームレスに横目で見られながらおいしく頂きました。東京駅で皆さんと別れましたが、わかれとはつらいもので涙があふれてきました。また会えるといいな。
バスで渋谷に着いて
渋谷のホームはなにも変わってはいません。見えないところで大きく変わっているのだ。
これが本殿だけど、下の仁王門がスゴイのだ。
本繁割の並行垂木も緻密で、詰組もいいです。隣の寺は全面改築でした。でも夕日の露天風呂は圧巻の関東平野が見渡せました。スカイツリーもチョコット見えるんだよねー。茨城ってとこは果てしないカントリーでした。
築地の場外での食事でしたが、お祭り騒ぎであしの踏み場も無いようなところでは落ち着かないので、コンビニで買ったおにぎりをもって勝鬨橋の袂の公園で、ホームレスに横目で見られながらおいしく頂きました。東京駅で皆さんと別れましたが、わかれとはつらいもので涙があふれてきました。また会えるといいな。
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08:43
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2018年02月22日
宮部の続き
「夢にも思わない」宮部みゆき:著 中公文庫
悲嘆の門の悪口を書いてしまった。でも正直なところです。私自身の未熟さを棚に上げてとお思いの方もいらっしゃるでしょうが、いいんです。でね、図書館にあったこの本はとても面白かった。これでなくっちゃ。それにしてもミステリーってのは、ちょっと語れば済んだものを、ってのが多いね。まあ言えなかったってことですね。宮部の英雄の書とはどんな意味を持つのだろうか。不可思議でたまりません。
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17:32
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2018年02月17日
宮部みゆき
「悲嘆の門」宮部美由紀:著 新潮文庫
どんな風に否定の文を書けばいいのか判らないけど、面白くないし、つまらなかった。興奮して読んだことが嬉しかったという感じは湧いてきませんでした。私の拙さ故かもしれませんが、このシリーズのファンタジーは暗くて沈んでしまいます。宮部がファンタジーをこの断面を利用する意味が判りません。また背景の建築様式の安易さには想像力の自由さが見れません。この作品だけは否定します。「英雄の書」と同じ
Posted by 新茶 at
16:39
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