2012年05月05日
荻原 浩
「ハードボイルド・エッグ」荻原浩節満開です。チャンドラーの書く主人公フィリップ・マーローを気取った、しがない探偵がドタバタを繰り広げる。美女の秘書を雇おうとして失敗して変な婆さんを使う事になってしまい、突如発生した殺人事件はこの二人が追う。もう一人?の脇役がシベリアン・ハスキー犬。登場する人物動物がいい。笑える笑える、そして少し泣ける。わけのわからない変な表紙。
さっき映画の「愛しの座敷わらし」を見てきた。原作がある映画作りって難しいね。2時間内で収めるのは展開が早すぎて無理である。読んだ人は勝手に映像を行間も含めて創り上げているからでしょう。これは是非本を読んで欲しい。逆にこの映画だったら、後で原作を読んでもいいかもしれない。そんな映画でしたが、同行した家内にも荻原浩節が少し伝わったかもしれない。人に気持ちをうまく言葉や画にして伝えるのは簡単なことではないのですね。荻原の伝えたい言葉は、悲しみや切なさを淡々と超えていく素直なごく普通の、その辺にいる人間への愛おしさなんでしょうか。
更新記事が早すぎるきもするが?気が付いた感想を書いておかないと忘れるから書く。後で書こうとすると整理しすぎてディテールの機微を忘れてしまうことが有ったり、読み返すと恥ずかしくなって消去してしまうから、恥ずかしくても大したことじゃないから今のうちに書いておく。ましてや私個人として、万城目学と入れ混じったりするから、注意注意。
Posted by 新茶 at
17:54
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