2013年06月15日

なだいなだ



 昨日の新聞で なだいなだ さんにの死去を悼んで加賀乙彦さんが回想していた。北杜夫、なだいなだ、加賀乙彦の三人の繋がり、三者の断片である。何冊かを読んだだけなのであるが、三者には共通するものがあると思っている。既に他界されている辻邦夫も含めてである。80歳を超えたこの人達は確かに私たちに何かを教えてくれた。それは考えること、その一つである。なだいなださんは本当にナーダイナーダになってしまった。無そして無。
 左の安野光雅の装丁画である。どんな、どこにでも画いてある画は美しく楽しく人を喜ばせる絵である。現実の景色を天国の絵に瞬く間に変換してしまうのだ。そしてそれは、どこの、どんな人の心にも共感させる何かである。この世はそういう風に安野光雅の眼には見えるんでしょう。
 ファインバーグ展の記事も載っている。たしか、鯉を正面上からみた絵もあったと思う。なかなか描けないよ、この絵はすごいと思った。江戸東京博物館である。いいなあ  


Posted by 新茶 at 08:25Comments(0)