2013年12月08日
江戸東京たてもの園2
7日に志太建築士会の皆さんとまた行ってきました。その都度新しい発見があり、面白い場所です。重複しているコメントもありますが、お許しを。



前回見過ごしていた写真館。もうほんと律儀な四角のモダニズムで寸法など真剣さが隙間なく埋め尽くされている。見習いたいほど質素を絵に描いたようです。デスティールの影響そのものです。もともと日本の建築はこの様式がずっと前からの基本だもんね。踏み台まで転びの無い垂直水平。


三井邸の一階の張付壁の銀とチャコールのボーダー模様。アバンギャルドです。
二階の奥方の部屋です。趣味の部屋は一段高い。故に長押、鴨居は一苦労されている。建具は雨戸、障子、太鼓貼の襖でこれも又一苦労されている。



農家(綱島家)なのだ。もうこんな民家の西日の影をみてしまうとセンチメンタルに為らざるを得ないです。大根の白さに人の気配までも感じて、縁台が誰かを待っているようです。こんな景色はもう作れないんだよ。寂しいね。


農家(名主)です。侍を迎える式台玄関が有る。この暗い部屋の連続の向こうに正しい日本のデスティールが見える。

和洋折衷の面白いところは、何でもアリのくっ付け方であり、なんとか辻褄合わせなんかしないところです。ここではイオニア式を柱頭にくっ付けています。ドーリア、イオニア、コリントは西洋建築史の始めに習うわけですが、ここにはどれでも良かったんじゃないかと思われます。西洋風をファサードとして表現出来ればね。西洋ってのは装飾である、と解釈してるんですね。これまたスゴイ思い込みですね。

山の手通りの裏のヒューマニズム。子供たちは自然に遊び興じる場所というものを肌で感じてしまうらしい。このジブリっぽい空間はホッとするんです。

これまた裏通りなんだけど、暗い闇を抱えた昭和初期のノワール的空間も個人的には好きです。闇も都市の一部であるぞ。

復元展示物ではないけど、いかにしてこのデザインにしたのか不思議なデザインです。サインは下手だけど、なにか気に入っています。

会水庵、小間の茶室です。前回TKちゃんがエロスを感じた茶室ですが、下からのアングルだと日本のデスティールが見て取れると思うのだ。律儀な考え抜かれた面構成がストイックに緊張を強いていると思うのだが、如何かな?

前回の時もこのガラスをして浮遊感を言ってしまいましたが、フィリップ・ジョンソンのガラスの家よりこの高橋是清邸のガラスまみれの透明性のほうが面白いことでは上回っているね。
堀口捨巳の小出邸は今回写真を載せなかったけど、デスティールの日本的消化では先駆者です。是非自称建築家と思っている御仁には見て欲しい住宅です。処女作なんですよ。
一軒一軒ツブサに観ていたら一日つぶれるね。そんで、両国の江戸東京博物館にも行って民俗風俗も観て下さい。
ミュージアムショップにここだけにしか売ってない、固有のス-ベニールが欲しいと思いました。復元するのに使った材料の端キレだとかね。
前回見過ごしていた写真館。もうほんと律儀な四角のモダニズムで寸法など真剣さが隙間なく埋め尽くされている。見習いたいほど質素を絵に描いたようです。デスティールの影響そのものです。もともと日本の建築はこの様式がずっと前からの基本だもんね。踏み台まで転びの無い垂直水平。
三井邸の一階の張付壁の銀とチャコールのボーダー模様。アバンギャルドです。
二階の奥方の部屋です。趣味の部屋は一段高い。故に長押、鴨居は一苦労されている。建具は雨戸、障子、太鼓貼の襖でこれも又一苦労されている。
農家(綱島家)なのだ。もうこんな民家の西日の影をみてしまうとセンチメンタルに為らざるを得ないです。大根の白さに人の気配までも感じて、縁台が誰かを待っているようです。こんな景色はもう作れないんだよ。寂しいね。
農家(名主)です。侍を迎える式台玄関が有る。この暗い部屋の連続の向こうに正しい日本のデスティールが見える。
和洋折衷の面白いところは、何でもアリのくっ付け方であり、なんとか辻褄合わせなんかしないところです。ここではイオニア式を柱頭にくっ付けています。ドーリア、イオニア、コリントは西洋建築史の始めに習うわけですが、ここにはどれでも良かったんじゃないかと思われます。西洋風をファサードとして表現出来ればね。西洋ってのは装飾である、と解釈してるんですね。これまたスゴイ思い込みですね。
山の手通りの裏のヒューマニズム。子供たちは自然に遊び興じる場所というものを肌で感じてしまうらしい。このジブリっぽい空間はホッとするんです。
これまた裏通りなんだけど、暗い闇を抱えた昭和初期のノワール的空間も個人的には好きです。闇も都市の一部であるぞ。
復元展示物ではないけど、いかにしてこのデザインにしたのか不思議なデザインです。サインは下手だけど、なにか気に入っています。
会水庵、小間の茶室です。前回TKちゃんがエロスを感じた茶室ですが、下からのアングルだと日本のデスティールが見て取れると思うのだ。律儀な考え抜かれた面構成がストイックに緊張を強いていると思うのだが、如何かな?
前回の時もこのガラスをして浮遊感を言ってしまいましたが、フィリップ・ジョンソンのガラスの家よりこの高橋是清邸のガラスまみれの透明性のほうが面白いことでは上回っているね。
堀口捨巳の小出邸は今回写真を載せなかったけど、デスティールの日本的消化では先駆者です。是非自称建築家と思っている御仁には見て欲しい住宅です。処女作なんですよ。
一軒一軒ツブサに観ていたら一日つぶれるね。そんで、両国の江戸東京博物館にも行って民俗風俗も観て下さい。
ミュージアムショップにここだけにしか売ってない、固有のス-ベニールが欲しいと思いました。復元するのに使った材料の端キレだとかね。
Posted by 新茶 at
19:39
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