2014年04月10日
京都「御所と角屋」
またまた18キップで京都に行ってきました。K2は先日御所に来てしまったので、後で角屋に合流ってことになりました。御所は一般公開で紫宸殿の脇まで見れるので人がイッパイでした。
例により、個人的視点による写真ばかりでゴメンナサイ。この朱の扉に感激しました。美しい巫女さんの様な配色ですが。黒の金物の配置で随分グラフィックに構成されていてドキドキするほどの美学をもっています。
実際目の当たりにすると、「あんなものだろう」という短絡的思い込みも、御所全体に流れる隙のない完璧なる寝殿造りの構成に言葉が出ません。完璧ってすごいことです。後で見る角屋との違iいもこの辺にある。
あれ?「良いじゃん」と思った一瞬。絵と表装みたいに見える。
三手先斗供と尾垂木。紫宸殿の偏額
朝廷や公家の持つ雅や綺麗寂が至る所で観れるので、当たり前のように見落としてしまいがちです。
打って変わって揚屋「角屋」です。こちらは新撰組に関心のある方ならよく御存じの建物です。揚屋とは?とかはウィッキで調べた方が私の説明よりずっと解りやすく載っている筈です。木造2階建で軒は低く抑えられています。島原の町並みに馴染んでしまって、内部の劇的なる表情は通りからはちょっと解かりません。
順不同なんだけど、1階勝手場の庭先で、玄関アプローチと繋がっている場所です。このベンガラがこの2階の途轍もない内装を暗示させています。
勝手場(厨房)のストイックも何やら物の怪が棲んでいそうです。
2階の説明前でK2が合流、階段室入り口戸前に鎮座。これからびっくりする展開になります。
残念ながら、2階とかショウケース内は写真撮影禁止なのでカット。この広間に少し2階のおどろおどろしいジャパネスクの片鱗が漂っています。江戸バロックはこの後の世紀末的デカダンスを獲得して、ロココやネオクラッシズムもはるかに超えて成熟いや廃退まで到達してしまいます。完璧からは少し外れる美学は先を目指して、もっともっとと暗闇に向かいますが、未完は未完です。故に利休のわびさびはこの数寄屋の完璧さを物語っています。
兎に角行って見て直に鑑賞しないと、伊久美の語りなど、何ぞという言葉が発せられません。角屋は必修科目です。西洋も東洋、和も面白くてやがて侘しきかな。でござりまする。
Posted by 新茶 at
11:53
│Comments(6)