2014年04月29日
宮部と山口
「初ものがたり」宮部みゆき:著 PHP文芸文庫 岡っ引きの茂七親分が深川辺りの珍事件を屋台の親父を交えながら正義感丸出しで解決してゆく。短編の連作である。人の心の優しさが随所に見えて、それでいて厳しい人の道を曲げない一徹さに納得する物語です。当たり前の事だけどなかなか踏み切れない人の弱さをも描いていて、寝る前だと姿勢を正して、足をまっすぐして寝てしまいます。屋台の親父の正体が知りたくなりました。続編を期待しています。
静岡新聞に連載の「親鸞」ですが、これまた素晴らしくて大きな画面にしてしまいました。検非違使が不可解ながらも頭を下げているところです。アングルがいいですし、紅の色使いと輪郭の鉛筆?のタッチに魅了されます。ためいきものでごじゃる。
Posted by 新茶 at
22:10
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