2014年04月18日
三浦しおん
「神去なあなあ日常」三浦しおん:著 徳間文庫 を読んだ。1ぺーじ目から、しおんのリズムで始まり、終わりまで揺られ通しでした。シオリズム、シオニズムではありません。とにかくこのシンクロ感、は他の追随を許しません。下賤な感覚と言われようが、正確な気持の表現方法は読んでいて気持ちの良いものが有ります。また架空の背景とはいえ、的確な資料と調査が無ければこの面白さは生まれません。衰退していく林業を憂いながら日本という精神的地理学を考えさせられました。読むこと、読みながら絵を想像して作者の言わんとしていることに思いを巡らす事も、また、たのしからずや です。
我が家の山の畑も荒れ放題で、筍が至る所で繁茂してしまい、苦労しています。近在の山も孟宗竹がかつての蜜柑畑や茶畑を侵略して、見るも無残な景色です。以前いやいやながら農作業の手伝いをした私でもこの光景には目を瞑りたくなります。ずーっと昔から山は日本を支えてきた基礎なんだろうに、なんて思っていながらも筍を掘るしか出来ない愚か者です。
Posted by 新茶 at
09:11
│Comments(2)