2012年03月18日
筋違い半介
犬飼六岐 著 講談社文庫です。またもや時代小説でソウロウ
大変面白く、新しい観点(生身の人間に近い情感)を表現しながらも、すっきりした味わいも感じられる。少し毒を含んでいるところも落語っぽくもあり、深い。短編集なのだが連作(同じ村内でいろいろな事件が起きるとか)を読みたい。中でも秀逸なのは、「死体を背負った男」である。主人公の揺れ動く心をジワジワと私自身が感じたかのように言葉が連なっていく。感動というよりも、忘れられない物語になりそうです。こんないい作品なのに表紙がね・・・
訳の解んないペンネームだけど、ロッキーっていう犬を飼っていたんだって。ただそれだけ。
Posted by 新茶 at
11:55
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