2012年10月15日
運動会と文楽
わが音羽町の運動会。原とういう村だったので原運動会という名称です。少子高齢化ですがすこしづつ子供が増えてきました。がしかし、競技参加者が少ないので難しくなってきた運動会です。私も今年は組長さんなので、観覧席のセッティングとか諸々の準備を例年通り、コナシました。他の町ではやっていないそうです。今後どうするんでしょう。やれるとこまでやるんだろうね。10月の日曜日はイベントだらけで手帳は埋まっています。来年は藤枝の大祭の年なので、運動会は無し。
これまた例年のグランシップの文楽興行を観てきました。昼間は運動会だったので夜の部のみでした。演目は「二人禿」と「義経千本桜」すしやの段:でした。「二人禿」ににんかむろは、京島原の禿の愛らしさを華やかな景色中に音曲を交えて表現しています。どちらかと云ったら義太夫や鳴り物の発表演目です。リズムも難しい表現をしますし、いろんな楽器の音色が舞台から聞こえてきます。日本独特のシンコペーションが有ることに気付く。三味線の合奏はしびれるー。
「義経千本桜」すしやの段:はお涙頂戴の典型的演目で、平維盛(弥助)が主役かと思いきや、悪役の権太が主役です。最後の方に行かないと、このどんでん返しが見えません。判っていても泣ける。浪花節だよ・・・。太夫の英太夫さんと津駒太夫さんの語りも、聴く側がウワーと口を開けたままになりそうな熱演です。人形の表情は大きくかわりませんが、太夫さんの顔は語りながらも千変万化。舞台の中はピカソ状態で抽象の概念を覆させます。大体太夫さんていうのはあのように演じるのが仕事だそうだ。Eテレの「のほんごであそぼ」に出てくる鶴澤清介さんの三味線はもう超絶技巧のオンパレードで、ジャズや不協和音も飛び越えてトランス状態。途中で弦を張り替えたりします。太夫さんも三味線も体でリズムを取っています。小刻みに時には緩やかに体全体が揺れています。侮るなかれの芸能でござる。文楽劇場で一日かけて演目を一本通して観たいものです。上の写真はロビーで「二人禿」の人形を見せてくれていました。
Posted by 新茶 at
08:45
│Comments(2)