2012年10月21日

柴 禅一味

 谷稲葉の心岳寺で行われた禅師様の講話と茶会に行ってきました。講話には遅れたのですが、良寛さんのお話をきけました。日常の何気ない行ないの中に禅に通じる心構えがあると。禅だけをしていれば悟れるのではない。という有り難ーいお話。もう一つ、お釈迦様が亡くなるきっかけとなった肉料理に話は、感謝の意を語られていました。迷いや煩悩の横溢した毎日を過ごしているから、たまには禅をしてみるのもいいのかもね。そういう歳です。



 講話の後は、表千家の桜井先生の大寄せの茶席のお軸の短冊です。「茶 禅一味」ではなくて「柴 禅一味」と聴きとりました。私の思い込み違いでしょう、タブン。先生が色々と説明して下さったのですが、おばさんたちの声に掻き消されて聞き取れませんでした。が、まさしく講話で話されていた、日常に禅は至る所に、在野にも在る、と読みました。間違っている癖にえらそー。白の秀明菊はこの茶席で一番美しかった。我が家の秀明菊はなくなってしまいました。誰かいただけませんか。白いのをね。今度は鉢でなく路地に植えようかと思います。柿の木の下辺りにでも。



 手前座に設えられていたのは長板、朝鮮風炉釜、鬼桶の水差し。風炉先屏風の絵は不明。茶入れは蓋に菊の絵の棗、茶杓の銘は聞き取れなかった。カメラと手が入っている、しょうがないね。菓子は紅屋のかぶらの薯蕷饅頭。薯蕷饅頭は裏側を手で割って食べます(表千家だけかも)。鬼桶は勾配が直に近い信楽のものがいいですね。大寄せだから点出しですがとてもいい湯加減でした。随分山に入ったお寺での茶会にはこのかぶら饅頭がぴったりでした。知り合いの方もちらほら見かけましたので、挨拶もキッチリしてきたつもりです。
 余談ですが桜井先生はうちの上の姉が結婚するまで稽古に通っていた先生です。そんで私の先生はとても厳しく教えて下さる山田幸子先生です。ボントロさんの奥様です。

  


Posted by 新茶 at 18:39Comments(3)