2012年12月13日

Eテレ

 今朝、久々に「にほんごであそぼ」を見た。やまとうたをやっていた。古今和歌集の紀貫之の仮名序で、
やまとうたは
ひとの心をたねとして
よろずのことのはとぞ なりける・・・・
すごいですねーとしか言いようがありません。小さいうちからは理解出来なくても、口ずさんでいるうちに会得するでしょう。こんな大昔にこんな美しい言葉でもって文字を綴っていただなんて日本人って大したものです。出演は萬斎、山陽、小錦、うなりやべべん、団十郎と鳴り物、と子供達で、繰り返して謳っていた。私も一緒になって口を合わせていた。少し感動を覚えた。前から時々見ていたけど(時間が朝のドタバタした最中なので)今日は特に良かった。文化ってこういうことだと思った次第です。時間があったら見てください。
 今、杉本苑子の「傾く滝」を読んでいる。半分だ。多分傾くはカブクで、江戸の歌舞伎界の話です。芸人の芸に対する情熱と、芸人故の人間模様に奥底の心理描写を絡ませて主人公の宿命を綴っています。終わったら簡単な感想を書きます。
 一昨日に島田の萬露亭が解体するというので建築士会の面々で見学、調査をしてきました。野帳を描いていたので写真は無い(K2さんのブログと私の以前のブログ参照)のですが、ディテールを見ていると棟梁の意気込みや苦悩が随所に見れました。日本建築って味があるね。やはり、ディテールには神が宿っている を実感しました。

  


Posted by 新茶 at 16:52Comments(3)