2012年12月28日
この忙しいのに本
「かたみ歌」朱川湊人 新潮文庫 を読んだ。幽霊の話である。幽霊と云っても、怖い怨霊の幽霊では無く、いい幽霊。今の生きている人に、あの世から何か大事な事を伝えに来てくれる幽霊である。設定はノスタルジックな古ぼけた商店街。連作であるが、全てが巡り巡って話が見えてくる。表紙を見ていると愉快で快活な話がありそうだが、無い。でも昭和の正しき日常と思いやりを思い起こさせて嬉しい。あの時代的ではあるがヒューマニズムの雰囲気は何処に行ってしまったんでしょう。古本屋の主人の語り「面白いものですね、世の中というものは。日々誰かが去り、日々誰かがやってくる。時代も変わり、流行る歌も変わる・・・けれど人が感じる幸せは、昔も今も同じようなものばかりですよ」 ・・・
年賀状を書いた。出した。いつも遅かったので、ご注意を頂いていた。今年は大丈夫だと思う。今から正月のコーヒーとフィルターを買いに行ってくるのだ。ミスチルを聞きながらウキウキです。
Posted by 新茶 at
10:53
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