2012年12月22日
ソロモンⅡと新聞
「ソロモンの偽証第Ⅱ部」宮部みゆき を読み終わった。どんどん深みに嵌っていく涼子と和彦。和彦とは一体何者なんだ。この物語は宮部独特の詳細に場面や感情の起伏を描写することによりいろんな角度からの読み方を提起させる。もしかしたら単純に短編でも終わってしまうかもしれない物語を、詳細を描くことにより人の心の複雑だけど単純な愚かさなどを知らしめている。まだどんでん返しは訪れてこないけど、多分この学校内裁判にはとんでもないことが起こりそうで、気が抜けない。Ⅲ部が読みたい。
また土曜日の新聞でjunior journalです。桔梗先生も恋をしているのではないかと思わせる選です。
毎日がつまらなかった学校も
あなたに会えるだから楽しみ (中2 女子)
そうなんだよね、どうでもいいことでも楽しければ振り払ってでも、走ってしまうんだね。苦しいこともイッパイあるかもしれないけど、わくわくする楽しいことも山のように有る筈だから、探して気に留めてみよう。私の中学時代はまるっきり病院だったので羨ましいのだ。
右のカット絵は連載の小説の絵ですが、簡略化されながらも構図や描き方に見惚れてしまいます。何が惹きつけるんだろう。自分自身の一番解らない所です。以前読んだ岸田秀の「精神ものぐさ分析」は非常に面白くて、靄が晴れた気がしたけど、この絵に対する惹きつけられ方は解らない。音楽も同じだ。
Posted by 新茶 at
13:57
│Comments(0)