2012年07月01日
坂木 司「仔羊の巣」
以前書いたのは「青空の卵」。二弾目がこれ「仔羊の巣」。同じ登場人物の連作。主人公の坂木の友人の鳥井(ひきこもり)がちょっとした日常の事件(殺人とか強盗だとかではない)を推理する。つまらないようで、非常に興味ある心理学をコミュニケーションを駆使しながら解決していく。現代の歪んだコミュニケーションが創り出した事件は常識的な心理学では解けないし、歪んだ心理学でも解けない。思いやりしかない、簡単な答だけどこれが非常に難しい。三作目もある。
Posted by 新茶 at
17:00
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