2012年07月22日

赤いカンナ


お茶の稽古の後でボントロさんと少し音楽の話をしてきました。先日の岡部でのピアノコンサートの話(若手の演奏家たちの話)とか色々です。ボントロさんはブーレーズのバルトークを聞いてました。療養中でのバルトークっていうのがスゴイ!。音楽の話になると病気なんてなんのそので、饒舌で元気になります。私はホント嬉しかったのだ。お宅を出て少しグスンと来たので、曇り空を仰いで、振り返ったらボントロさんの家の前の畑に真っ赤なカンナが元気に咲いていました。昔はこの血のような赤いカンナが大嫌いでした。何故かこの暑い夏の真っ盛りに弱音も吐かずにグングンと青い空に向かって命を主張している姿にひ弱な僕は嫉妬していて、またアジアのどろどろとした空気そのものって感じで、洗練されてないななどと僻んでいたのでした。でも今は違う、このアジア的元気さ、命の雄叫びが自分や周りの人に「もうちょっと、なにかに負けずにがんばろうや」とじっと見つめてる気がするのだ。花に頷いて、お宅を背景に写真を撮りました。
 頭の中からは稽古の中身は何処かに吹っ飛んでしまいました。ダメジャン。  


Posted by 新茶 at 23:00Comments(8)